くるみ|神楽坂5丁目

文学と神楽坂

 神楽坂5丁目に「伊勢屋」がありました。現在は「広島お好み焼き・くるみ」です。その場所はここ。

① 昭和45年新宿区教育委員会の『神楽坂界隈の変遷』「古老の記憶による関東大震災前の形」では、おそらく大正11年頃で、鰹節・伊勢屋。
② 昭和27年、都市製図社の「火災保険特殊地図」で、伊勢屋食品。
③ 1995年に「イセヤビル」になり、平成14年(2002年)、広島市出身の永川まり氏が店長の「広島お好み焼き・くるみ」になっています。しかし、その前の八百屋は同じ経営陣なのでしょうか。

くるみ

 神楽坂アーカイブズチーム編「まちの想い出をたどって」第2集「肴町よもやま話②」(2008年)では

くるみ

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相川さん その隣が「伊勢屋」さんね。伊勢屋さん(注)は坂下のうちにおじいさんが奉公していてこっちが分店になった。(注。神楽坂の2丁目に店があった乾物屋さん)
馬場さん 下って、二丁目かどこかの?
相川さん そう、二丁目。
馬場さん ああ、それでこちらへ。これは昭和の何年ごろのこと?
相川さん 私か覚えているより前からあったから、大正の初期にあそこへ店を開いたんじやないですか。伊勢屋さんの娘さんをもらってあのおじいさんとご夫婦にして。

「ここは牛込、神楽坂」第4号の長澤美智代氏の「神楽坂ガイド」では

『伊勢屋』さんは江戸時代から続く老舗で、乾物類がずらり。ふだんの買物のほか黒豆、昆布などお正月のお節の材料はこのお店で揃えます。ここで見つけた羅臼(らうす)昆布は身が厚くおいしくて。お値段は少々張りますがこれで作る昆布巻きは抜群。

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