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矢来能楽堂(写真)昭和47年 ID 12155、令和4年 ID 17578, 17579

文学と神楽坂

 新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 12155、17578、17579は矢来能楽堂を撮っています。

新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 12155 矢来能楽堂

新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 17578 矢来能楽堂

新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 17579 矢来能楽堂

 最初の写真の撮影は昭和47(1972)年9月、残りの2枚は令和4(2022)年10月で、時間差50年があります。「データベース 写真で見る新宿」には、さらに古い昭和27年のID 9842もあります。何回か化粧直しをしているようですが、建物は同じです。
 公益社団法人観世九皐会所有の能楽堂で、明治41(1908)年、神田西小川町に舞台を設けるも、関東大震災で焼失。昭和5(1930)年、矢来町の現在地で復興、昭和20(1945)年5月24日、空襲でまた焼失。戦後の昭和27(1952)年、現在の舞台を完成。平成23(2011)年、国の登録有形文化財に登録。

 矢来能楽堂は、能・狂言の公演・稽古に使用し、観世九皐会の主催公演や、所属能楽師の公演が主体で、ほかに矢来能楽堂での小学校修学旅行や狂言体験教室、中学校の能楽体験講座、大学講堂での能狂言観賞会開催、官公庁招聘の能楽ワークショップ、建築物の国際学会イベントで能楽堂見学会など。
 客席総数は座敷席を含んで237席。地階に喫茶室があります(360°バーチャルギャラリー)。

矢来能楽堂

矢来能楽堂(写真)昭和27年以降 ID 9842

文学と神楽坂

 新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 9842は、昭和27年(1952年)以降に矢来能楽堂を撮ったものです。

新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 9842 矢来能楽堂

 ホームページでは「昭和27年再建 神楽坂の地で伝統を受け継ぐ矢来能楽堂」と堂々と書いてありました。矢来能楽堂は新宿区矢来町60-1にあり、矢来観世家・観世九皐会の本拠地です。
 この写真は西側から撮ったもので、前面道路は荒れています。右手の建物は隣地です。能楽堂は現在の写真と比べても、建具(扉)の変更やエアコン追加などを除いてほとんど違いがありません。2022年は築70年にあたりますが、手入れをして大事に使われていることが分かります。
 文化庁の説明によれば「市街地に所在する能楽堂。木造平屋1部地下1階建、建築面積432㎡。棟の高い切妻造桟瓦葺を中心に、玄関やロビー他を周囲に付設する。外壁モルタル仕上げ。舞台や橋掛のほか、楽屋や地下通路、客席を設け、風格のある内部空間を創出する。近代能楽堂の好例」だそうです。

能楽堂1。南口

能楽堂2。西口