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オーストラリア・パース(2019.11.21)ウェーブロック

 11/21(木) セスナで観光。ウェーブ・ロック(Wave Rock)とピナクルズ(pinnacles)を見る。
 06:55、ホテルに係員がやってきて、私たち2人をジャンダコット空港に。
 07:30、空港でセスナに搭乗。セスナ(Cessna)は日本語では普通名詞らしく有名だが、英語では「セスナ・エアクラフト社」として固有名詞として使う以外はなく、「軽飛行機」の意味はない。「軽飛行機」は英語でlight aircraftか、ただのplane。さらにsesúnaになるともう全く通じない。
 最初はパース東方のウェーブ・ロックに向かう。

ウェーブロックとピナクルズ

ウェーブロックとピナクルズ

 08:30、ウェーブ・ロックの飛行場に到着。経過は1時間。車だとするとパースから4時間かかる。飛行機から降り立ってみると、塩湖や塩性湿地ばかりが目に入る。そうなる理由は「他の地域で降った雨が地中に染み込み、地下水となって流れる際、地中深くにある塩の層で塩が溶け出してその水が低地であるこの湖に流れます。水分は太陽光で蒸発し、かくしてこの湖は塩だらけになったというわけです。」(快適ちゃん


 08:40頃、ウェーブ・ロックにつく。

 27億年の昔から自然にできた花崗岩の高さ15mと長さ110mの崖。「崖」は不正確で、正確には、インゼルベルク(残丘)という。インゼルベルクは、周囲よりも岩盤が硬く、侵食もわずかで、飛び出した斜面(flared slopes)をもつ。
 さらに思っていたことと、見えるものとが違った。普通は砂や土や石や小石もあるが、ウェーブ・ロックは岩だけ。

wave

http://dirtydrifters.com.au/wave-rock-hyden-western-australia/

ウェーブロックは、高さ15メートルで凹の花崗岩の壁で、黒とオレンジの藻類があるが、しかし壮観な場所だ。なお、名前にもかかわらず、海とは無関係である。
ハイデンロックの斜面に化学的風化作用が働き、今の形になった。特に岩に接する土壌の内部にある水が大事だ。
・この土壌は、岩から流れ落ちてくる水で弱まるが、表面近くでは非常に速く乾燥する。
・土壌が深い所では、湿気が長く保たれ、この湿気には「腐敗」作用があり、岩の表面を浸食する。
・この侵食があり、露頭はますます露出し、この「飛び出した斜面(flares slope)」(つまり「波」)は上昇しているように見える。ちょうど岸辺の砕波のように。

ここハイデンロックの「波」は異常に高くてしかも長い。水だと仮定すると、世界中のサーファーのメッカになる。 でも、なぜ?
・「波」は深く破砕した岩の内部で形成して、そのため、容易に水が浸透する。
・上の広範囲から流出は、当然この表面に向って流れる。
・ここの水はアルカリ性(食塩水)で、花崗岩を容易に攻撃する。
・露頭は非常に長期間安定し、そのため、表面が地上にでることはない。
・この表面のすぐ北にある古い川の水路は、さらに水分を追加する。
・この古い川は最終的に周囲を非常に深く浸食し、今では巨大な「飛び出した斜面」の全体を露出する。

他の「波」には、西オーストラリア州のハイデンロック周辺、ハンプ地域、その他に岩の露頭があり、世界中にもあるが、ウェーブ・ロックほど壮観なものはまずない。
Wave Rock is a 15 metre high concave wall of granite. Streaked with black and orange algal remains, it is a spectacular site – but, despite its name, it has nothing to do with the ocean.
The shape has been carved out of ther slopes of Hyden Rock by the weathering action of water in the soil that abuts the rock
・This soil is dampered by water running off the rock but near the surface it dries quite quickly
・Deeper down the soil remains moist for much longer, allowing the “rotting” action of this moisture to eat away at the face of the rock.
・As erosion exposes more and more of the outcrop this “flares slope” (or “wave”) seems to rise up – just like a breaker on a beach.
The “wave” here at Hyden Rock is unusually high and long – if it was water it would be a mecca for surfers from all over the world! But why?
・It formed in deeply fractured rock, which allowed water to penetrate easily;
・Run-off from a wide area above was naturally channelled to this face;
・The water here was alkaline (saline) and readily attacked the granite;
・The outcrop was stable for a very long time, keeping this surface underground;
・An old river channel just north of this face added even more moisture, and
・This old river eventually eroded the surrounded quite deeply, exposing the whole of the now-massive flared slope.
Other “wave” are found around Hyden Rock, at the Humps, on other rock outcrops across Western Australia, and all other the world – but few, if any, are as spectacular as Wave Rock.


1928年にダム湖も建設。頂上には、階段で上ることもできる。


 「カバのあくび岩」(Hippo’s Yawn)は10分ほど離れている。

 


 10:00、約半時間のモーニングティー。英国のアフターヌーン・ティーとは全く違って、普通の休憩所。兼バーガーとお土産屋。

 10;30ごろ、またセスナに搭乗してピナクルズに。