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出航まで The Chef’s Table

文学と神楽坂

 2時半から動画サービスでDownton Abbey: A New Era(IMDbでは7.4/10)

 4時半からWintergarden(温室)でティータイム。ごく普通のアフタヌーンティーですが、以前のクルーズ船ではケーキスタンドはなかったのです。やはり小型クルーズの強みです。

 6時から7時45分まで、夕飯でThe Chef’s Tableで。メニューは小雑誌にまとめられいましたが、残念ながらその雑誌を持ち忘れました。La Route Des Indes(インドへの道)という名前がついていました。1品目は突き出し、2品目はファーストコース、3品目はシャーベット、4品目はメーンコース、5品目はデザートです。
 最初はAmuse-boucheCarrot & Cardamon Cream.  Orange & star anise foam(ニンジンとカルダモンクリーム、オレンジと八角の泡で)。Amuse-boucheは「突き出し」「ひとくちのお楽しみ」。カルダモンの和名はショウズクで、ガラムマサラやカレー粉で使っています。star aniseの翻訳は八角はっかくやスターアニス。この料理は液体を冷たくして、泡食品に変えるもの。カルダモン単独の味、オレンジと八角で作ったあぶくの味なんて、ほとんどの日本人なら知らないはず。経験がない味なので、すごいという以外にありません。

 次はFirst Course(最初の1品目、ファーストコース)でSpicy Tuna Tataki. Szechuan peppercorns, coriander & sesame oil; pickled vegetables(薬味のきいたマグロのたたき。四川胡椒、コリアンダー、ごま油。 野菜の漬物)。たたきは強い火であぶってあり、カリカリになっていました。図で白いものもあぶくでした。

 次はGranite(糖度の低いシャーベット)でGinger & Tarragon Granite. Infused vodka lemon foam(ジンジャーとタラゴンのシャーベット。ウォッカレモンの泡)。タラゴンで、アニスに似た香りがあり、フランス料理で香辛料として使うようです。これはジンジャーが主で、なんとなく味はわかりそうな気がします。これも冷製でしたが、あくぶがまさっていて、プクプクはさすがに多すぎます。

 次はMain Course(メインコース、主料理)でBeef Tenderloin With Four Warm Spices. Vitelotte, mousseline, mushrooms, jus(テンダーロイン牛肉。温かいスパイス4つ。ビテロッテ、ムースリーヌ、マッシュルーム、ジュース)。ビテロッテは紫じゃがいも、ムースリーヌは泡立てたクリームの料理。初めて量が多いものでした。

 最後はDessert(デサート)でApple Delice Facon Tarte Tatin. Butterscotch calvados sauce(アップル・デルス・ファコン・タルトタタン。 バタースコッチカルバドソース)。タルトタタンは型の中にバターと砂糖で炒めたリンゴを敷きつめ、タルト生地をかぶせて焼いたフランスの菓子。デルスはこの上ない幸せ。ファコンは出来映え。バタースコッチは主に赤砂糖とバターを材料とする菓子。カルバドスはフランスのノルマンディー地方で造られる、リンゴを原料とする蒸留酒。

 これは大満足です。初めて地上の店舗を超えたと思えるクルーズ船でした。なお、9時にはViking Welcome Receptionという歓迎会が行われましたが、これはパス。