公演

公演名 原作 内容
闇の力 L.トルストイ 無知と貧困の支配する当時の農村で神の力とあらがう闇の力の粗暴さを描く。ビョートルが裕福な農夫。アニューシヤはその後妻。
復活 L.トルストイ 若い貴族ネフリュードフ公爵と恋人だった下女カチューシャは彼の子供を産んだあと、娼婦に身を落とし、ついに殺人に関係する。社会の偽善を告発する。
カチューシャの唄 1914年、島村抱月相馬御風作詞、中山晋平作曲。 『復活』の劇中歌。作詞は「カチューシャかわいや わかれのつらさ/せめて淡雪 とけぬ間と/神に願いを(ララ)かけましょうか」と続く。
生ける屍 L.トルストイ 主人公プロターソフは入水自殺を装い、妻は知らずに再婚する。本来は重婚なので、妻にはシベリア送りが適用された。主人公は妻の重婚裁判に駆けつけ、法廷でピストルで自殺し、刑の執行を無効にした。
アンナ・カレーニナ L.トルストイ 人妻アンナの不倫の恋と対照的に祝福されたキティとレービンの恋をめぐって、変動する社会を多面的に描く。セルジーはアンナの息子。
殴られるあいつ アンドレーエフ 道化師となった科学者の愛と人生を描く
人形の家 イプセン 主人公ノラが自分は従順でかわいい人形でしかなかったことを悟り、一個の独立した人間として生きるために家を出る過程を描く。
青い鳥 メーテルリンク チルチルとミチルの兄妹は夢の中で幸福の使いである青い鳥を求めてさまよう。翌朝目覚めて、我が家の鳥籠に青い鳥をみつけ、幸福は身近にあることを知る。
モンナ・ヴァンナ メーテルリンク ルネサンス期の人間性解放と現代女性の自立的な行動を書く。イタリア・ピザ市の妻モンナ・ヴァンナは独りで裸身を外套に包んでフィレンツェの攻囲軍の司令官の前に立つ。
かもめ チェーホフ 田舎の地主の屋敷を舞台に、有名な女優、息子と恋人、人気作家などの愛憎が絡み合って、複雑な人間模様を繰り広げる。
野鴨 イプセン 虚偽のうえに築かれたエクダル家が娘の出生の秘密の暴露で動揺し、ついに娘の自殺によって崩壊する。
サロメ ワイルド ヘロデ王の義理の娘サロメが預言者ヨハネに恋し、踊りを踊って、幽閉されているヨハネの首を手に入れる
カルメン ビゼー ビゼー作曲のオペラ。1875年初演。同名のメリメの小説はスペインのアンダルシア地方で野性的なジプシー女カルメンと純情な若者ドン・ホセとの恋愛の悲劇を描く。フランス国民オペラの代表作。
劇作家内容
イプセンヘンリック・イプセン(Henrik Johan Ibsen)。ノルウェーの劇作家。問題劇・社会劇といわれる一連の作品で、社会批判を展開し、近代劇の創始者。「近代演劇の父」。生年は1828年3月20日。没年は1906年5月23日。イプセン
トルストイトルストイ(Lev Nikolaevich Tolstoi)。小説家、思想家。人道主義的文学を樹立。晩年、放浪の旅に出て、病死。小説「戦争と平和」「アンナカレーニナ」「復活」、戯曲「生ける屍」など。大トルストイ。生年は1828年9月9日〔ユリウス暦8月28日〕。没年は1910年11月20日〔ユリウス暦11月7日〕で、82歳。トルストイ
チェーホフアントン・チェーホフ(Анто́н Па́влович Че́хов)。ロシアの小説家、劇作家。さりげない出来事のうちに、日常性のなかで俗物化していく人間への批判と人生の意味への問いかけをこめ、風刺とユーモアに富む文体で描いた。戯曲「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「桜の園」など。生年は1860年1月29日、没年は1904年7月15日。享年は満44歳
近代劇一九世紀後半ヨーロッパにおこった演劇革新運動。個人主義や自然な写実性の立場で、テーマは社会問題や人生問題など。イプセン「人形の家」などはその代表的作品