神楽坂|かくれんぼ横丁

文学と神楽坂

かくれんぼ横丁はもっとも古い建物が残っている路地裏です。ただし第2次世界大戦で、ことごとく灰になり、すべてが戦後の建物です。しかし、戦後の花街として昭和30年代には繁栄しました。
かくれんぼ横丁のほどんどは料亭・待合・芸妓屋として残っておらず、割烹、料理店、懐石料理に変わっています。ここで06年、日本建築学会で水井氏が「花街建築」の外観的要素として20項目を挙げ、うち料亭・待合は14項目、芸妓屋は9項目が重要だと考えました。が重要な項目です。

項目 料亭・待合 芸妓屋
①庭・庭木あり
②庭に松・竹・梅のいずれかあり  
③石畳か灯篭(とうろう)を配置  
④黒塀・木塀か刳貫(くりぬき)があるモルタル塀  
⑤玄関や門構えが重厚
⑥柱材が細い(3-4寸角)    
格子(こうし)が開口部に設置。
格子とは細い角材や竹などを碁盤の目のように作った建具。戸・窓などに用いる。
   
⑧玄関戸上部や外壁等に扇や松の型の刳貫や竹材等の細工あり
⑨2階に縁がある場合、()()()が付くか装飾的な浮彫(うきぼり)がある[擬宝珠付きは1棟のみ]
戸袋(とぶくろ)が装飾的
⑪照明に装飾か屋号入りの照明
⑫装飾的な青銅製の(とい)  
⑬開ロ部に深い(ひさし)[木製庇]    
⑭⑬に加えて庇裏が装飾的    
⑮階高が高いか総2階[2階建てがほとんど]
⑯建具が装飾的
⑰その他、装飾的な細工あり
⑱屋根形状が入母屋(いりもや)錣葺(しころぶき)[切妻屋根がほとんど]  
(のき)()    
⑳屋根のむくり(屋根を凸状に反らす)。    

古い花街建築(大震災直後から昭和初期)ほど、より多くの装飾があったといいます。神楽坂は残った家屋がほぼない地域です。したがって戦後にできた新しい建物で、残念ながら装飾は少なくなっています。
かく5
ここは普通の建物ですが、それでも一番きれいです。左手には黒塀があり、奥の右手では路地と玄関の間に塀で囲まれた木戸を作っています。


青銅製の樋と入母屋造がはっきりと見えます。かくれんぼ1

かく6

格子状の意匠があり、左には黒塀があり…

かく4
玄関前の屋号の照明、戸の内部に竹材の細工が見られます。また入口は木戸からさらに奥です。


ちなみに「拝啓、父上様」で第1話でこの(正確には仲通りの)料亭「千月」とかくれんぼ横丁がでてきました。

仲通り
  を走って「千月」の前に立つ。
  見廻すがテキがいない。
  路地へとびこむ。

千月2かく7



「かくれんぼ横丁」と「から傘横丁」の由来は…

神楽坂の通りと坂に戻る場合は…

文学と神楽坂

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