籠谷氏の「籠谷」は恐らく「かごたに」、「かこたに」、「かごや」、あるいは「こもりや」と読みますが、明治書院の読み方によれば「かごたに」です。氏は明治書院の 『東京10000歩ウォーキング 』(2006年)の編集者で、1冊目の「千代田区」から30冊目の「三鷹市」にいたるまで読者は1冊わずか800円+税で購入できます。ほとんどの区立図書館にその区のことを書いた1冊はあると思います。これは同じような傾向が好きな人は絶対買うべき本です。問題は、何をしている人なの? ほかの本はあるの?
探しました。東京都高等学校国語教育研究会編の『東京文学散歩』(平成4年)の編集責任者に「籠谷典子」と書いてありました。おそらく高校の国語の先生だったんだ。明治書院も「高等学校の国語の教科書・副教材を扱っている出版社です」と書いてありました。
調べていくと、本の内容が違っている場合もあります。「神楽坂・弁天町コース」では大田南畝の住居跡は北町ではなく、現在は中町だと考えられています。他にも間違いかなと思える点がありますが、それでもすごくすごく優秀な本です。