三角形の大きな石碑には「夏目漱石誕生之地」、その左側に小さく「遺弟子安倍能成書」と書いてあります。
また、石碑の下部には
夏目漱石は慶応3年(1867年)1月5日(陽暦2月9日)江戸牛込馬場下横町(新宿区喜久井町一)名主夏目小兵衛直克の末子として生まれ明治の教育者文豪として不滅の業績を残し大正5年(1916)12月9日新宿区早稲田南町七において没す 生誕百年にあたり漱石の偉業を称えてその生誕の地にこの碑を建つ |
また右側には
昭和41年2月9日 夏目漱石生誕百年記念 新宿区建之 |
また説明板もあります。
新宿区指定史跡
夏目漱石誕生の地
所 在 地 新宿区喜久井町一番地
指定年月日 昭和六十一年十月三日 文豪夏目漱石(1867~1916)は、夏目小兵衛直克と千枝夫妻の5男3女の末子としてこの地に生れた。
夏目家は牛込馬場下横町周辺の11ヶ町をまとめる名主で、その勢力は大きく、喜久井町の名は夏目家の家紋「井桁に菊」に因み、また夏目坂は直克が命名したものだという。 漱石は生後間もなく四谷の古道具屋に里子に出されたが、すぐに生家にもどり、2歳の11月に再び内藤新宿の名主塩原昌之助の養子となり、22歳のときに夏目家に復籍している。 なお、この地での幼少時代のことは大正四年に書かれた随筆『硝子戸の中』に詳述されている。 また、この記念碑は昭和41年に漱石生誕百年を記念して建立されたもので、文字は漱石の弟子安倍能成の筆になる。 平成3年11月 東京都新宿区教育委員会
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