袖摺坂に行くのは?
袖摺坂は新宿区横寺町と箪笥町の間にあります。地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」東出口近くです。
図で「A」なので、地下鉄の「牛込神楽坂駅」からは一番近いのですが、ほかはかなり離れています。「牛込神楽坂駅」からはA2の出口を使います。なお、袖摺坂は乞食坂ともいいます。
これから袖摺坂に行くには大久保通りの反対側にでます。
では到着です。
標柱の説明文は
袖摺坂(そですりざか) 俗に袖摺坂と呼ばれ、両脇が高台と垣根の狭い坂道で、すれ違う人がお互いの袖を摺り合わしたという(『御府内備考』)。 |
『御府内備考』「御箪笥町」では……
坂 登凡十間程 右町内東之方肴町境に有之里俗袖摺坂叉は乞食坂共唱申候袖摺坂は片側高臺片側垣根ニ而兩脇共至而セまく往來人通違之節袖摺合候乞食は五六十年以前迄は右坂ニ無宿非人之類休泊致候樣子ニ而右樣申傅候哉ニ御座候 |
右側は黒塀になっています。これは12年、地元のNPO法人「粋なまちづくり倶楽部」が、袖摺坂に黒塀を設置したためです。
『拝啓、父上様』では第7話に出てきます。
道
歩く2人。
路地へと曲る。
語「俺の気持ちは浮き浮き弾んでおり。
特にナオミさんのその家の方角が、今度俺の住む横寺町のアパートと同じ方角だと判明した時、俺は殆ど叫びそうになった」
音楽――消えてゆく。
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昔の袖摺坂が出ていますね。上に行くと
上でも同じ文言が書いてあります。
これから右に曲がっていくと「五味坂」です。
最後に「弁天坂」は平成22年の新宿歴史博物館『新修 新宿区町名誌』によれば、「南蔵院前脇から町内入り口への坂は南蔵院に弁財天が安置されていることから、弁天坂と呼ばれる。(町方書上)」と書かれています。
なお、地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」から南側のS状の坂を上に上っていくと(反対側ですね)そこにも「そですり坂パーク」がでてきます。理由は? 袖摺坂 北向き、南向き?で答えがわかります。つまり、S状の坂を「そですり坂」と呼んだ時代もあるのです。
2013/6/2→2019/5/17