私説東京繁盛記(写真)

文学と神楽坂

 小林信彦氏と荒木経惟氏の「私説東京繁盛記」(筑摩書房、2002年)は「新版私説東京繁盛記」(筑摩書房、1992年)の文庫版です。この中で神楽坂の写真が5枚撮っています。

 神楽坂にあるという「パーマ 那美の店」は実際どこにあるのか、まったくわかりません。ただし、本来の神楽坂ではないと思っています。

神楽坂の裏手(1983年)私説東京繁盛記

 おさむさんから場所がわかったと連絡が来ました。場所は矢来町160-1のサクラハウスの裏でした。おさむさんのメールでも拡大すると「パーマ 那美の店」が出てきます。

 ここは神楽小路が軽子坂に出る出口です。看板などは「シ□マサロンくらら」「3時間で全部を御覧になれます」「上映中」「変態レイプ大全 3本立 女高生集団レイプ 人妻変態レイプ 少女密室レイプ」

神楽坂の路地(1983年)私説東京繁盛記

 これは赤城下町の山中商店でしょう。

神楽坂の裏通り(1983年)私説東京繁盛記

 津久戸町の神楽坂浴場はなくなりました。再開発されて「神楽坂AKビル」が建ったのは1995年9月。右手には「世界人類の平和でありますように」と書いています。

神楽坂の公衆浴場(1983年)私説東京繁盛記

 はじめて本来の神楽坂にでました。左からで、すこし顔が出ている菱屋、真ん中の酒場の万平、右のコーヒーのジョンブルです。万平もジョンブルもなくなりましたが、しかし、明治以来の菱屋はなくなっていません。Oリングは万平に接する道路の下にありますが、菱屋の下にはありません。右手の丸い道路標識はおそらく「駐停車禁止」ではないかと思います。万平の看板などは「小座敷 すきやき おでん 茶めし」「酒場」。ジョンブルの2階は「ジョンブル」、1階は「コーヒー豆・コーヒー器具 」「お食事のできるコ」「珈琲豆 John Bull UCCコーヒー」「ピザ」「コーヒー豆」「週末 の」「珈琲 ンブル」「珈琲専門店」「(2行)コーヒー」「珈琲豆」

神楽坂(1983年)私説東京繁盛記

私説東京繁盛記(写真)」への4件のフィードバック

  1. おさむ

    1枚目の場所はサクラハウスの右脇にある道を入ったところにあります。猫の郵便局を背に向けた時に見える道です。その階段の下に続く建物がなくなっており子どもが入り込んだら危険な場所になっています。

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    1. yamamogura 投稿作成者

      サクラハウスって矢来町160-1なので、いわゆる中心部ではなくって、早稲田通りを越えて現れる北の矢来町なんですね。解らないー、これは。Googleの2016年ではここにあるといっています。
      現在は車は通行止めになっています。

      返信
  2. おさむ

    航空写真で見るとサクラハウスの北側が長方形の空き地になっててここにおそらくかつてパーマ 那美の店が入ってる建物があったのだと思います。

    今日現地に行って写真を撮りましたがよく見るとうっすらと水色の文字でパーマ 那美の店(私説東京繁盛記の写真見てないとほぼ判別できない程度にうっすら)文字がかいてありました。

    この辺から江戸川橋にかけては地元民にとっては神楽坂でもなんでもないのですが裏神楽坂とか奥神楽坂みたいな謎のブランディングがされてることがありわからなさに拍車がかかりますね。

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    1. yamamogura 投稿作成者

      Googleでこの写真を撮りました。
      ここですね。写真を送る方法があれば、是非ともその写真は撮って、本文に上げて見たい。無料のgigaファイル便やfirestorageを使って送れませんか?

      返信

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