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総武線・飯田橋行き

文学と神楽坂

 地元の方から「総武線・飯田橋行き」というエッセイです。かつて「飯田橋行き」があり、これは線路の跡を見ればわかったといいます。

1980年代まで、千葉方面から来る総武線各駅停車(中央・総武緩行線)に「飯田橋行き」があったことを記憶している方もいるでしょう。通勤時のピストン輸送を、日中の少ない本数に減らす調整などの目的があったと思います。乗客を降ろした電車は新宿方の引き込み線に入り、時間をおいて折り返しの飯田橋始発になりました。

その引き込み線の写真が、田口重久氏の「歩いて見ました東京の街」にあります。
02-00-53-02 ホーム旧跡 1972-06-10

02-00-53-02 ホーム旧跡 1972-06-10 田口重久「歩いて見ました東京の街」

02-00-72-02 市谷方面を 1992-07-01

02-00-72-02 市谷方面を 1992-07-01 田口重久「歩いて見ました東京の街」

の2枚です。いずれも牛込橋から見下ろした写真で、手前の駅側から新宿方に向けてY字の引き込み線が見えます。長いこと運用されていたことが分かります。

ここは戦前の「牛込駅」の跡地なので、田口氏は「ホーム旧跡」という説明をつけたのでしょう。かつてのホームはお堀側にあり、乗降客は写真の橋を渡ってボート乗り場(現・カナルカフェ)の場所を抜け、神楽坂に向かったそうです。

2020年、飯田橋駅改良工事として牛込駅跡の直線部分に新しいホームが出来ました。

 では、ちょっと昔から現在までです。

牛込橋から飯田橋駅を見る。2014.9.21

牛込橋から飯田橋駅を見る。2017.7.14

2012.6.20 飯田橋駅