文学と神楽坂
新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 5993~5995は、昭和37年(1962年)、神楽坂1丁目を牛込橋方向から撮ったものです。
新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 5993 神楽坂入口をのぞむ
新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 5994 神楽坂入口をのぞむ
新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 5995 神楽坂入口をのぞむ
昭和36年4月のID 52-53と比べると、牛込橋の車道のセンターラインや歩道の柵、左右の桜の木は同じです。しかし今回の街灯はそれまでの鈴蘭灯から、大型円盤形の蛍光灯に代わっています。左側の電柱広告は「旅館かぐら苑 野乃木」から「大久保質店」に、右側のファサード看板も「森本不動産」から「伊達」に代わりました。
右上の「メトロ映画」の看板は「yヽロ映画」(ID 52-53)から「 ヽ凵映画」(ID 5993~5995)へと老朽化が進んでいます。遠くにキャバレー「ムーンライト」が見えています。
街の様子は、寒いのか外套を着る人もいて、桜も裸木です。ただ歳末セールや正月の飾りのようなものは見えません。
ID 55と56ともよく似ています。左下の手すりが雑巾かシャツで覆われ、すぐ前に同じバイク、右側にも同じ「日軽サッシ」の車も停まっています。ID 55-56、5993~5995は同じ時に撮影したことが分かります。
新宿区『新宿区15年のあゆみ』(新宿区役所内務部総務課、1962年)ではID 5994を使っています。この本は昭和37年3月に出版していますので、この写真は、それ以前に撮影したはずです。
ID 5995の右側の桜の木に、映画のポスターらしきものが見えます。昭和37年(1962)2月11日公開の『天使と野郎ども』ではないでしょうか。とすると撮影は昭和37年2月でしょうか。
日軽サッシ サッシ(window sash)は窓枠全体のこと。日軽は日本軽金属から現在はLIXIL(リクシル)になり、これは建築材料・住宅設備機器業界最大手の企業。
映画のポスター 拡大します。
人文社「日本分県地図地名総覧 東京都」1960年
神楽坂1~2丁目(昭和37年頃) |
- ラーメン 中華そば
- とん(かつ森川)「も や」
- 電柱看板「気軽に習えて三日で踊れる 小柳ダンス教室」
- 地名標識「神楽坂」
- 喫茶室 コルヌ(Corne)
- 電柱看板「 大久保」「中河電気」
- 袖看板「天下の銘酒 三富酒蔵」壁面看板「富士錦三富酒蔵」「大衆」
- 外堀通り
- パチンコニューパリー。エッフェル塔に似たネオン
- (神楽坂通りは省略)
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- 桜の木にポスター
- 神楽坂警察署
- 旅館 保〇
- 停車中の自動車「日軽サッシ」
- 桜の木に看板 映画
- ファサード看板「入院応責 産婦人科加藤医院」「品の良いデザインカットを誇るドレスはD伊達」
- 外堀通り
- 赤井商店
- 右に移って「さくらや靴店」
- (神楽坂通りは省略)
- 屋上広告「メトロ映画」
- 屋上広告「キャバレー ムーンライト」
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