東京大神宮」タグアーカイブ

神楽坂下交差点(写真) ID 18239 平成26年

文学と神楽坂

 新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」のID 18239は、平成26年(2014)、牛込橋方面から神楽坂の写真を撮ったものです。

新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 18239 牛込橋から神楽坂通りを望む

 四つ角の信号機には「神楽坂下/Kagurazaka shita」の表示があります。英文表記は後に「Kagurazaka-Hill」に改められました(ID 17576 )。左右の道路は外堀通り、前後の道路は早稲田通りです。
 牛込橋周辺には街路樹(落葉樹)と足元の植栽があり、右側の落葉樹は新芽が生えるようです。
 街灯は平成15年(2003)に6角形の2灯用ランタンから逆正4角錐の街灯に変わりました。また、電線が地中化されています。
 歩道はブロック(インターロッキング)で舗装されていて、道路は「歩行者(用道路)」として歩行者天国になっています。歩行者の衣服はどれも冬用です。カグラヒルズの広告が3月20日のイベントを告知しているので、平成26年2月から3月初め頃の撮影でしょう。

神楽坂1丁目(平成26年)
  1. ▶街灯に旗「神楽坂」
  2. (カナルカフェ)
  3. (歩行者横断禁止)(区間内)
  4. 標識 終わり(終わり)(最高速度30km)(駐車禁止)
  5. 外堀通り
  6. STARBUCKS COFFEE。トレードマーク。(喫茶店)
  7. ▶「神楽坂下」交差点。(歩行者専用)「自転車を除く/12-13/日曜休日は/12-19」(駐車禁止)
  8. エイブル(不動産会社)
  9. モスバーガー。屋上広告「MOS BURGE R」「◯バーガー」
  10. 屋上広告「駅前留学 NOVA/こども駅前留学 NOVA KIDS」「広告募集 03-5◯74」「M すぐ」「神楽坂 翁庵」「まんが喫茶ゲラゲラ このビル4F」「神楽坂 吉5F」青い看板「きそば/翁庵」黄色の看板(会田ビル)
  1. 街灯に旗「神楽坂」
  2. (歩行者横断禁止)(区間内)
  3. 「(東京)大神宮/靖國神社/←」
  4. 外堀通り
  5. アパマンショップ。「おかげ様/全国売上」アパマンショップ(不動産仲介業)
  6. ▶ (歩行者専用)「自転車を除く/12-13/日曜休日は/12-19」 (車両進入禁止)
  7. 巨大標識板▶ (歩行者専用)「自転車を除く/12-13/日曜休日は/12-19」
  8. 「薬ヒグチ」
  9. 「(山田)紙店」
  10. 「ドトールコーヒー DOUTOR」「BOOK・OFF」「→2◯Om」「J Soul Brothers/2014.1.1発売」「J Soul Brothers/2014.1.1発売」
  11. カグラヒルズ デジタルサイネージ「PS3 ソニコ星」「KADOKAWA 3.20 in Store」「(カラ)オケの鉄人 11:00~AM/6:00」「MacDonald’s/まんま/カラオケの鉄人 3F」
  12. 「坐2F」

神楽坂2丁目(写真)昭和27年頃 ID 28-30

文学と神楽坂

 新宿歴史博物館の「データベース 写真で見る新宿」でID 28からID 30を見ていきましょう。今日は晴れ。長袖の人が多く、夏以外の季節。撮影の方向は、ID 28からID 29は坂上を、ID 30は坂下を見ています。簡素でまん丸の街灯は電笠もなく、これは昭和28(1953)年以前にあたります。昭和28年、新宿歴史博物館 ID 21には鈴蘭灯がありました。また歩道はどぶ板しかなく、平気で道を歩いています。

新宿歴史博物館 ID 28 神楽坂途中、2丁目付近

 メトロ映画では「情無用の街」という洋画をやっていました。日本の初演では1952(昭和27年)1月19日でした。理髪バンコク館があり、電柱看板「旅館 碧逢」があります。小栗横丁への入口の左側から日光がさしています。中央に横書きで「ニュー」がありますが「ニューイトウ」です。

1952年、火災保険特殊地図

新宿歴史博物館 ID 29 神楽坂途中、2丁目付近

 最左端は「生花や」で、田口屋生花店です。隣には鰻の「志満金」、尾崎屋(靴店)、田金果物店、八食品、大島糸店と続きます。のぼり旗は「歳末大売り出し」で、良く見るとID 28でも確認できます。
 郷土出版社の「新宿区の100年」(2015年)では……

神楽坂、志満金前(昭和20年代後半)
現・神楽坂2丁目。手前が鰻料理の老舗として名高い「志満金」。大売出しの日、各店の人たちが勢ぞろいした一コマ。神楽坂界隈は戦災でほぼ全焼に近い打撃を受けたが、戦前からの馴染み客たちの後援もあって、早くから復興した。志満金は現在もグルメスポットの一店である。

新宿歴史博物館「データベース 写真で見る新宿」ID 30 神楽坂途中から坂下方向

 マーサー美容院の巨大な看板「パーマネント」があり、すぐ下には将来の「神楽坂仲通り」があります。右側にも隙間があり、これは「神楽坂仲坂」です。すぐ下には大きな壁面看板があり、太陽堂です。横断幕「火」も出ていますが。「火の用心」でしょう。地元の方は「新宿歴史博物館 ID 28-29には横断幕はなく、逆にID 30には『歳末大売り出し』が見えない。電柱の電線の数(横木の数)はID 30の方が少ない。よってID 30の方が古い写真と思われます」といいます。
 地元の方は「①は戦前からあった「大松閣」で、神前式結婚式を創始した東京大神宮の結婚式場だった。今は式場は隣接施設に移り、「大松閣」跡は貸しビルになっている。②は国鉄飯田橋駅西口駅舎。③は東京ルーテルセンター教会の塔。塔の左側(背後)は暁星学園か、母体の修道院(いずれも千代田区富士見)。④はメトロ映画。⑤はニューイトウ(後に靴店)。⑥はその隣で陶柿苑。写真に写っているような下りの車が誤って突っ込んだわけです。⑦は「喫茶 七福」。良く見ると下の看板にもコーヒーカップの絵が見えます」

新宿歴史博物館 ID 30

 地元の人は「謎が、ようやく解けました。角に『七福』はあったんです。仲通の角が少しへこんでいて(正確には、建物の中に三和土のような場所があり)マーサと七福は入り口を共有していたと思われます。解説図を添付しました。新宿歴史博物館 ID 8 ID 10では七福はなくなっていますが、マーサの入り口が凹んでいるのが分かります」
 しかし、私にとっては「パーマネント」の「ト」の下にマーサー美容院の入口があるとも思えています。

住宅地図。人文社。1962年 喫茶 七福

住宅地図。住宅協会地図部