『江戸土産』は19世紀半ばに歌川広重が描いているものです。
最初は中央区立図書館の錦絵です。
中央区立図書館で絵の基本情報は以下の通り。
タイトル | 江戸土産 -牛込揚場-上 |
製作者 | 初代広重〔画〕 |
著者 | 安藤 広重(1代目)/アンドウ,ヒロシゲ |
大きさ | 24×34cm |
一般件名 | (場所)牛込揚場町/ウシゴメアゲバチョウ (場所)現・新宿区揚場町/シンジュククアゲバチョウ (場所)神田川/カンダガワ (建物)船河原橋/フナガワラバシ (交通)舟 (その他)柳 |
注記 | カラー |
資料形態 | 錦絵 |
言語 | 日本語 |
マーク言語 | jpn(日本語) |
書誌番号 | 001989672 |
次は国立国会図書館の「絵本江戸土産 第八編」(コマ番号21/30)です。
書誌情報は次の通り。
タイトル | 絵本江戸土産 10編 |
著者 | 松亭金水 解説 一立斎広重 広重二世 画 |
著者標目 | 松亭, 金水, 1795-1862 歌川, 広重 1世, 1797-1858 歌川, 広重 2世, 1826-1869 |
出版者 | 菊屋三郎[ほか] |
くずし字見ながら歴史散歩によると、下の『絵本江戸土産』は、1850(嘉永3)年から1867(慶応3)年にかけて出版され、初編から七編までをおそらく初代歌川広重が、八編から十編までをおそらく二代広重(歌川重宣)が手がけている絵本だそうです。「牛込揚場」は第八編の17です。
最後に説明文の翻刻と口語訳です。もちろん、くずし字見ながら歴史散歩に頼っています。
牛込御門外北のかた、船河原橋より、南のかた町武の第宅軒を並べ、東南のかたハ御堀にて材木および米噌ハさらなり。酒醤油始め諸色を載てここに集へり。船丘をなせり。故に揚場名は負けらし。これより四谷赤坂辺迄運送す。因てこの所の繁華山ノ手第一とせり |
牛込御門の外であって、北は船河原橋に接し、南方は町人や武士の邸宅が軒を並べ、東南は御堀である。材木や米の味噌は言うまでもなく、酒や醤油を始めあらゆる物を載せてここに集まり、沢山の船が入航してくる。だから揚場という名前もここから来ている。揚場から四谷や赤坂まで運送する。この場所の豪華さは山の手の第一だ。 |