チャモレー師 英語ではLionel Berners Cholmondeley 岩戸町25番地 早稲田通り(神楽坂通り、北中央から東中央に流れる)と大久保通り(東北角から南西角に流れる)の交差点(神楽坂上)に近い場所でした。右図では赤い枠で囲まれた場所。 ザ・リトル・デューク The Little Duke。作者はCharlotte M. Yonge。8歳でノルマンディー公になった無怖公(Richard the Fearless、943-996)の感動的なお話。 日本を離れる日 1922年(大正11年)、師は英国に戻りました。
土曜日に笑ふものも日曜日には泣く フランスの諺。Ceux qui rient le vendredi, pleureront le dimanche. Those who laugh on Friday will cry on Sunday. He who laughs on Friday will weep on Sunday. 喜びの後には悲しみがやってくる。 陰陽師 おんようじ。おんみょうじ。陰陽道に基づいて卜筮、天文、暦数を司り、疾病治療などの知識ももった者。 身上 みのうえ。身の上。その人にかかわること。境遇。人間の運命。 比 ころ。頃。ころあい。時。なお、「比蝉」という単語はありません。 む 昔の「む」は今の「ん」に変わっています。ここでは「掻込んで」になります。 俳諧 はいかい。滑稽とほぼ同じ意味。機知的言辞が即興的にとめどもなく口をついて出てくること。連句、発句、俳文、俳諧紀行、和詩など俳諧味(俳味)をもつ文学の総称。 小波 おそらく巌谷小波のこと。イワヤサザナミ。明治大正期の児童文学者。小説家。俳人。明治20年硯友社に入る。 西郊 誰かは不明。岩波書店が調べた初出では「青江」になっています。この名前も不明ですが、江見水蔭氏ではないかと疑っています。 三吟 さんぎん。連歌や連句の一巻を三人の連衆で詠むこと。また、その作品。 矢継ぎ早 やつぎばや。続けざまに早く行うこと。矢を続けて射る技の早いこと。 次手に ついでに。序でに。何かをするその機会を利用して、直接には関係のないことを行うこと。 矢場 弓術を練習する所。 射手 いて。弓を射る人。弓の達人。 矢声 やごえ。矢を射当てたとき、射手が声をあげること。その叫び声。矢叫び。やさけび。 金輪 金属製の輪。 点取 てんとり。点を取ること。得点を争うこと。
駅前から外濠線の市ヶ谷見附停留所までは牛込見附や新見附同様に坂道をくだるが、濠を渡る道が傾斜状をなしているのは以上の三見附だけで、そのあたりから濠外の地勢は隆起しはじめる。 市ケ谷見附の濠外の正面には靴屋があって、「ヤスイカラヨクウレル。ウレルカラナホヤスイ」と書いた看板が眼をひいた。あのキャッチ・フレーズには大正ムードがみなぎっていたとおもうが、大正時代を誤解してもらってはこまる。花屋の飾窓にはSay it with flowerというような金文字もみられた。チュウインガムはリグレイ、コーンビーフはリビイ、乾葡萄はサンメイド、果物の罐詰はS&Wなどの製品を私たちは食べていた。 市ヶ谷見附のつぎの停留所は本村町であった……
かおりさんが新しいお店のために掲げたキャッチフレーズがある。 SAY IT WITH FLOWERS。日本語で添えた言葉が「想いを花に託して」。ところが、かおりさんは六〇年前のお店の写真を見て驚いた。その看板の一番上に「ええ、英文で全く同じフレーズが記されていたんです」(図)
つまり、1935年でも「SAY IT WITH FLOWERS」を使っていました。
これはもともとは米国で「母の日」に花屋が贈る言葉でした。1914年に米国は「Mother’s Day」を祝日にしました。そして、1918年、米国生花通信連合会(Flower Wire Service)は“Say it With Flowers”をスローガンにしました。「心を花で伝えよう」です。itは環境の‘it’で、漠然とした環境や不定のものをさします。米国では今でも花屋の宣伝文句に使っています。